セドナ旅行で一番大きなイベントは、ネイティブアメリカンの儀式である「スウェットロッジ」を体験できたこと。
月に1回程、自宅の庭の「キバ」というテントの中に、熱く焼いた石を積んで、それに水をかけてスチームサウナ状態にして、真っ暗にしたテントの中でお祈りをしたり、歌ったりするという儀式です。4ラウンド、2時間くらいかけるのです。
セドナを案内してくれたアイルさんという日本人女性に「やりたい」という希望を出していたら、2日前になって参加できると連絡が入りました。
6人くらい集まったらやってくれたりするらしいんだけど、今回は私一人での参加希望だったので、ものすごく運が良ければね、ってことだったのです。
私たちがセドナに着いたのが12月22日、冬至だったのですね。
ネイティブアメリカンにとってはそれは大晦日を意味するらしく、翌日は元旦です。
しかもその元旦は満月。
ということで23日にスウェットロッジをすることになり、私も参加できたというわけ。
子供達の面倒は、半日パパに見てもらいました。
ありがとー。
いつもは地面の上にテントを張った所でやるらしいんだけど、その日は人数が多かったからか、ちょっと特別と思ったのか、1メートルくらい地面を掘った、本格的な方で急遽やることになりました。写真がそれ。
天井も土で覆ってあって、大地の中に入るイメージです。
真っ暗なテントは子宮を表すとのことで、地面を掘ったほうが、より大地の子宮っぽくなるのですね。
で、結果はどうだったかというと、100回位スウェットロッジに入ったアイルさん曰く、「こんなに穏やかなスウェットロッジは始めて。」だったそうです。
どういうことかというと、本来スウェットロッジは真剣な儀式で、ものすごく熱いサウナ状態になるので、脱落者が続出するのですね。息苦しくて耐えられなくて。
苦しい状態でトリップできる、とかそういう類の儀式なのです。
最後までいられたらすごいねーって言われるくらい。
実際、たまたま1ヶ月前に知り合いの日本人家族が4人で体験して、最後までいられたのは1人だけだったんです。
それが今回はとっても快適なスウェットロッジ。
「あー気持ちいい。」ってマジで思ってました。
ずーっと温度が低かったのです。
ネイティブアメリカンの歌や太鼓を聞きながら、幸せーって感じでした。
参加者は10人くらいいたので、私一人のためにそうなった訳では決して無いんですけど。
どうしてでしょうねー。
私にはそういう試練は必要無いってことでしょうかねー。
とにかく、その後そのネイティブアメリカンのおうちで夕食を頂いて、ほんわかした気持ちで帰りました。
この人が主催してくれたアダム。
日本で講演をしたり歌や演奏をしたりして、ネイティブアメリカンとして人類の平和を願った活動をしています。
先月も日本に行ってきたらしいです。
一つだけ不思議なこと。
スウェットロッジが始まる前にキバを写真に撮ったんだけど、何回取やっても白く光って撮れませんでした。露出の問題なんだけど、誰でも撮れる簡単デジカメなんだから、いつもはそんなことないんですけどねー。
儀式が終わって、夕食も終わって、帰るときに撮ったら普通に撮れました。
ちょっと不思議でしょ?
1枚目の写真と同じ場所を撮ったんだけど。
一応これは昼間。儀式が始まる直前。
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